なぜ「永久除名」は実は二つの妥当な修正の積なのか
実測では、ペナルティを受けた 368 シードのうちルーティングに戻ったのは 0 でした。私たちは「一度捕まる = 永久除名」と言いました——しかし本当の仕組みは時計ではなく、slash が平均を半分にすると同時に観測数を倍にし、その観測数が回帰時間の指数係数になっていることです。
実験結果はこうでした。実際にペナルティを受けた 368 個のシミュレーションのシードを走らせると、ルーティングに戻ったのは 0 でした。
私たちの結論はこう書かれていました。
一度捕まる = 永久除名。
この文が述べる現象は正しいのですが、仕組みの説明は誤りです。 そして誤った仕組みの説明は誤った直し方につながるので、最後まで追う価値があります。
#まず、どれほど極端かを見る
| パラメータ | ルーティングに戻った割合 |
|---|---|
| 現行(f = 0.5, λ = 1) | 0 / 368 |
| 平均だけ動かし、観測数は動かさない(λ = 0) | 214 / 368(58.2%) |
| f = 0.7, λ = 0 | 308 / 368 |
| f = 0.7, λ = 1 | 0 / 368 |
| f = 0.9, λ = 0 | 309 / 368 |
| f = 0.9, λ = 1 | 308 / 368 |
#解析式:「長く待つ」のではなく「到達できない」
ペナルティの解析可能な形はこうです。
必要な観測数 ≥ exp( n' · ((target − mean') / c)² ) − 1
m = 0.9、target = 0.95、c = 0.3 として、各設定で必要な総観測数(log₁₀)を計算しました。
| ペナルティ前の n | f = 0.5, λ = 0 | f = 0.5, λ = 1(現行) | f = 0.9, λ = 0 | f = 0.9, λ = 1 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 1.21 | 4.83 | 0.09 | 0.13 |
| 3 | 3.62 | 9.65 | 0.28 | 0.34 |
| 10 | 12.06 | 26.54 | 0.95 | 1.07 |
| 48 | 57.91 | 118.22 | 4.54 | 5.07 |
#本当の仕組み:三つのことが同時に成り立つ
主な原因は slash の実装の形です。
β += (α + β) · (1/f − 1) α は動かさない
この形には二つの効果があります。
| 効果 | 結果 |
|---|---|
| 事後平均を半分にする | target − mean が大きくなる |
| 実効観測数 n を倍にする | そして n は回帰時間の指数係数である |
#実測による確認
一点での実測(シード p1、800 ラウンド、f = 0.5):
| ペナルティが起きたラウンド | ペナルティ後のスコア | 観測数 | その後ルーティングに戻ったか | 得た仕事 | |
|---|---|---|---|---|---|
| λ = 0 | 39 | 0.2887 | 0.7186 | 10 ラウンド後 | 74 件 |
| λ = 1(現行) | 39 | 0.2887 | 3.4373 | 一度もない(残り 761 ラウンドで 0 回) | 0 件 |
グリッド走査(30 シード × 600 ラウンド、盲点 0):
| 設定 | 持続型の攻撃者が戻る | 改心型の攻撃者が戻る |
|---|---|---|
| f = 0.5, λ = 1(現行) | 0 / 19 | 0 / 21 |
| f = 0.5, λ = 0 | 10 / 19 | 10 / 21(中央値 10 ラウンド) |
| f = 0.7, λ = 1 | 0 / 19 | 0 / 21 |
| f = 0.9, λ = 0 | 17 / 19 | 16 / 21 |
| f = 0.9, λ = 1 | 17 / 19 | 16 / 21(戻るまでおよそ 55–182 ラウンド) |
#「一度捕まる = 永久除名」はもともとどこが誤っていたか
私たちの元の根拠は、捕まった 16 シードのうち 16 がその後二度とルーティングされなかった、というものでした。
しかし再検証は、これが交絡であることを見つけました。 同じセルで一度も捕まらなかった残りの 14 シードも同様に停止していました——排除されたから止まったのではなく、スコアが低くて選ばれなかったのです。
きれいに切り分けたあとの数字(defect_budget = 1、4,000 ラウンド):
| シード数 | 何ラウンド目まで走ったか | |
|---|---|---|
| 捕まらなかった | 27 / 30 | 第 3,993 ラウンドまで(終了) |
| 捕まった | 3 / 3 | その後 3,961 ラウンドのあいだルーティングゼロ |
しかも「永久」には実は条件があります。
| slash 係数 | ルーティングに戻ったラウンド |
|---|---|
| 0.9 | 第 177 ラウンド |
| 0.8 | 第 520 ラウンド |
#私たちは判定を下した
2026-08-17、プロジェクトはこの挙動を残すと明確に判定しました。判定の理由はとても率直に書かれています。
理由は「0/368 と 214/368 を見たうえで」。

